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「コスト削減」取り組みを始める前に(ヒント集)
2021/10/23
4. 間接経費のコスト削減支援をする企業のタイプ
依頼前に確認!間接経費のコスト削減支援をする企業のタイプ
今回は“間接経費のコスト削減”を外部企業に依頼する際のポイントについてお話します。
間接経費のコスト削減を支援する企業は多種多様で、「どの企業が自社にあっているのか分からない」「違いがよく分からない」といったお悩みをよく耳にします。
そこで、「間接経費のコスト削減支援」を支援する企業の
- 分類と特徴
- どのような課題を抱える買手企業に向いているか
を解説します。
間接経費のコスト削減を支援する企業の分類と特徴
間接経費のコスト削減を行っている企業は、大きく分けて、「専門コンサルティング会社」「戦略コンサルティング会社」「システム提供会社」の3つに分類されます。
専門コンサルティング会社
専業で取り組んでおり、間接経費のコスト削減に関するノウハウや取引サプライヤ数が他の分類に比べ多いことが特徴です。
共に実務を行うため、担当者の立場になり同じ目線で親身に調整できます。
第三者の立ち位置で対象品目選定から売り手企業の選定までを代行する企業もあります。報酬体系は成功報酬の企業が多いです。戦略系コンサルティング会社
経営課題を発見し、解決策を提案します。
そのため間接経費のコスト削減のみを単体で請け負うことは少なく、経営課題を解決する一環でコスト削減の提案を行うことが特徴です。
削減手法の提示や、各種商材ごとのベンチマーク価格をベースに削減予測をレポートする調査・分析がメインのため、実務は自社で対応するのが通例です。
もし実務まで依頼する場合は、別途費用が掛かることもあります。システム提供会社
見積取得や発注をオンライン上で実施・管理できるシステムの提供により、業務効率化やプロスセスの可視化を行えます。
人に依存しないため、業務の平準化を行えるのが特徴です。
ただし提供するのはあくまでツールのため、コスト削減のノウハウ提供や、サプライヤの開拓などまでの支援は受けられないことが多いです。
またシステム活用をどう定着させるか、初期導入費・ランニングコストに対する費用対効果は得られるのかといった課題が発生する場合もあります。どのような課題を抱える買い手企業様に向いているか
では次に、分類別にどのような買手企業様に向いているのかを解説します。
専門コンサルティング会社
第三者的な立ち位置の企業に間接経費のコスト削減のコンサルティングや業務代行を依頼したい場合に向いています。
確実に結果を出すために実務の支援を得たいと思っている場合はこの分類に依頼するケースが多いです。
専業で培ったノウハウの提供や、サプライヤの開拓などの支援を受けることができます。
戦略系コンサルティング会社
高額な報酬を払っても、総合的な経営課題の解決策を求めている場合に向いています。
間接経費のコスト削減を推進したいものの、進め方や課題が分からないという場合に依頼するケースが多いです。
ただし課題解決策のレポートまでの契約がほとんどのため、実務は自社内で進めることになります。
そのため、レポート通りの効果を得られるかは買手企業様次第となります。システム提供会社
間接経費のコスト削減の内製化を推進中で、人に依存しない業務標準化を求めている場合に向いています。
またコンサルティング会社とコスト削減の施策を実行した後に、効果を継続するために導入するケースも多いです。
効率的な相見積取得、支出の見える化、購買統制など、更なる課題解決のために、システム導入をする企業様が増えています。まとめ
間接経費のコスト削減を支援している企業は大きく3つに分類され、それぞれに特徴があります。
自社にはどのタイプの支援が向いているのか?
課題を明確にし、自社にとって最適なソリューションを提供する企業を検討しましょう。