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建築案件のススメ
2017/10/24
(第4回)建築案件でのディーコープ活用の成功事例
3回にわたって、ご説明して参りました“建築案件の課題”である
「“発注担当者”と“経営者”の情報伝達ギャップ」
最終回はディーコープが実際に取組んだ具体的な成功事例を基に
どのように課題が解決されるのかを紹介していきます。
【 事 例 】リゾート地を中心に全国20拠点にホテルを所有するホテル運営会社
《ディーコープに相談しようと考えた背景》
2年前までゼンネコンOB(建築のプロ)の担当者が建築の発注業務を全て担っていたが、現在はホテルの運営部門が実施している。前任担当者が建築のプロだったため詳しい引継ぎ資料などが用意されず、更に建築に詳しい担当者が不在のため適正な工事発注が出来ずに改装工事や修繕工事が滞っている。
《発注担当者の課題》
・現場からの緊急対応の要請に応じるのみで、工事の必要性、優先順位を判断で
きない。
・工事仕様、見積依頼先企業が分からないため、とりあえず施設管理会社へ全て
相談している。
〔課題〕
上記2件により、建築に詳しくない担当者は、その場しのぎの対応をしており、
経営者に納得してもらえる合理的な説明が出来ない。
《経営者の課題》
・緊急性の高い工事発注の稟議申請が多く、もっと計画的に修繕工事の発注を
したい。期初に精度の高い投資予算を把握したい。
・いつも同じ施工会社の見積ばかりで、新規の施工会社を複数入れた相見積を
取得し価格の妥当性を検証したい。
〔課題〕
上記2件により、見積価格の妥当性について、発注担当者からの説明では納得
できない。
① 課題解決に向けたディーコープの対応策
《発注担当者への対応》
・期初に、各ホテルの修繕計画をディーコープと共有し、重点的にコスト管理を
行う、工事を整理した上で、発注管理を行った。
・地域、工種、工事規模に合った「複数の業者リスト」を提示し、更に発注後の
不当な増額請求を抑制できるように、事前に詳細な見積条件を付記した見積
依頼書を作成した。
〔解決〕
上記2件により、ディーコープによる、競争見積を実施したことで、経営者への
説明責任を補完した。⇒情報伝達ギャップの解消!
《経営者への対応》
・竣工後、20年を越すホテルが多いことから、全ホテルの「中長期修繕計画」を
見直し、工事の優先度、各年度の投資予算をリスト化し、経営の意思決定の
サポートを行った。
・ディーコープによる、新規施工会社を参画させた競争見積を実施した。
〔解決〕
上記2件により、発注担当者の稟議申請の合理性を補完した。
⇒情報伝達ギャップの解消!
いかがでしょうか?少しでもディーコープのサービスをご理解いただき、日々の建築業務のヒントになれば幸いです。
全4回の建築コラムを通してお伝えしたかったのは、課題の解決は
「担当者」「経営者」双方へアプローチし、情報の伝達ギャップを埋めることです。
今回で建築コラムは終了しますが、当社サービスに興味をお持ちいただいたお客様で、更に詳しい話を聞いてみたいと思われた方がいらっしゃれば、是非お問合せをお願い致します。
ディーコープ株式会社
建築専任担当 牧野 尚信