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建築案件のススメ
2017/09/12
(第1回)購買のキホンは、価格の適正化です。
1.需要と供給
下のグラフをご覧ください。
「建設業許可業者数」と「建築物リフォーム・リニューアル工事(非住宅建築)受注高」の推移を比較したものです。※出展:国土交通省 「建設業許可業者数の推移」と「建築物リフォーム・リニューアル工事(非住宅建築)受注高」
これによると、建設業許可業者は、6年前と比較して5%減少。
一方で、リニューアル工事の受注高は、5年前と比較して90%増加しています。11年度を均衡状態と仮定すれば、発注者側の超過需要が進行していることが見て取れます。
このトレンドから、今後、建設業許可業者数が増えない限り、
超過需要は進行し建築コストが上昇するコトは、誰でも想像がつきますね。だからこそ、発注者は、建設コストの”削減”ではなく、 価格の”適正化”の必要性に思考をシフトすべきです。
2.お客様からのご相談の傾向
「この見積書 適正な価格であるか見て欲しい」
最近、建設・設備投資(特にリニューアル工事)の発注に関するお客様からのご相談は、この一言に集約されます。
担当者側、経営者側、どちらからもご相談を受けますが、同じご相談の場合がほとんどです。
なぜ、2つの立場から同様のお話をいただくのか。
双方とお会いして、お話をお聞きすると、お客様社内の意思疎通が円滑でないことが原因のようです。
建設・設備投資の分野では、設計内容や見積書の内訳等が専門特化しています。
それにより、担当者が上手く説明できないことも多く、
また発注額が高額であることもあり、経営者は発注手続きに十分な納得ができないまま決裁を行っているようです。3.ディーコープの役割
双方の意思疎通を円滑化するため、第三者機関であるディーコープを活用いただいております。
担当者・経営者 双方の情報の媒介役を担い、建設業者と「顧客の情報ギャップ」を埋めることで、価格の適正化を図り、意思決定や発注手続の円滑化を支援します。もっと詳しく、お聞きになりたい方は、こちらからお問い合わせください。
次回は、 「情報認識のギャップ」 が生ずる具体的な事例を、“担当者”、“経営者”、それぞれの目線で、お伝えしたいと思います。
ディーコープ株式会社
建築専任担当 牧野 尚信