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コラム
2021/02/05
間接材購買の プロ=専門家 とは?
専門家の定義とは?
間接材購買のプロ=専門家というのはどういう人なのか、その定義をを考えてみたいと思います。
買い手企業の“間接材”購買業務を長年にわたって支援してきた私たちは、専門家の定義は大きく「3つ」あると考えています。1:購入する「もの」や「サービス」の業界のことを知っている人
具体的には下記が満たされている人でしょう。
①その業界の業者さん(サプライヤー)の良し悪しの見極めができる。
②その業界ならではの仕様のつくり方を熟知し、発注ができるレベルの「仕様書」を作成できる。
③その業界独自の価格の変移時期などの情報を知っている。
2:購買のプロセスを正しく踏める人
これは商材やサービス情報を自らが調査・収集し、自らが購買のプロセスを回していける直接材の専門家をイメージしてください。
しかし間接材の購買では、小ロット多品種の商材やサービスが多くノンコア・非戦略購買であるため、直接材並みに専門家を置くのは現実的ではありません。とはいえ間接材領域であっても、少しでも正しい購買、少しでも納得感のある購買を実現しようとしたら専門家が必要であることは変わりありません。
購買のプロとは、間接材、直接材にかかわりなく、それぞれの業界の最新情報にまで精通し、業界にいる業者さん(サプライヤー)と常にプロ同士の価格交渉が実施でき、その上で「正しい購買プロセスを実行できる人」であると言えるでしょう。
3:旬な情報が取得できる人
私が考えている専門家の大事な要素に、もう一つ旬な情報を「タイムリー」に取得できる情報源を持っている、もしくは必要な情報を必要な時に手に入れるための調査方法、ノウハウを持っていることを付け加えたいと思います。
なぜなら、間接材の購買の領域には、特にその素養が求められるからです。
間接材購買は調査しなければならない業界がとても多いので、すべての業界で専門性を持ち、旬な情報を「タイムリー」に取得し続けるのは大変難しいです。そのため「情報源をどう持っているか」ということがより重要になるのです。
間接材購買の プロ=専門家 とは?
商品・サービスの専門知識を持ち、購買の正しいプロセスを踏め、旬な情報を得られる人
と言えるでしょう。
以上のことを考慮して、間接材購買の業務プロセスを因数分解して、社内でどの業務部分を、どのような目的を持って内製化していくのか、またはアウトソース(外注)をすればいいのか、次回は分類の仕方をお話しいたします。
谷口健太郎 著 「間接材購買戦略-会社のコストを利益に変える」東洋経済新報社 を要約
谷口健太郎 著書
「リバースオークション戦略」東洋経済新報社
「間接材購買戦略 〜会社のコストを利益に変える〜」東洋経済新報社この記事が「参考になった!」と思ったら、facebookまたはTwitterでぜひ
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