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コラム
2021/03/15
間接材購買業務 ガバナンスの視点を持つ
見える化に必要なのものは?
見える化のメリット
間接材の購買を “正しく” “納得感のある” 購買にしていくためには、間接材の購買を「見える化」して経営のコントロールの中に入れ、ブラックボックス化しないことが重要です。
それにより経営にとって、下記のようなメリットがうまれます。
・納得感を持った稟議書での決裁というメリットの享受
・間接材の購買領域で事件(不祥事)などを起こりにくくする仕組みの享受
インソースでガバナンスを効かせる
「見える化」実現によるメリットを享受するためには、経営として間接材購買をコントロールすることが重要であり、会社全体で実行していくためには購買統制というガバナンスが必要になります。
そのための第一歩は、間接材購買をミッションとして持つ「組織」という箱を社内に持つことです。
組織という箱を会社の中に作ること、そしてガバナンスを効かせること。
この二つはインソースでしか行えないものなのです。
ただし箱の中の業務全てを、社員がインソースで行うべきなのではありません。
アウトソースした方が、効果的かつ効率的なものもあるのです。
アウトソースすべき領域とは?
組織という「箱」の中で、実際に何をすべきなのかを考えてみましょう。
まず、専門の業界情報を「取得」し、「アップデート」し、「保管」していくという業務があります。
この業務を少し因数分解してみましょう。
間接材の「多岐にわたる業界情報取得」という専門性の高い業務は、取り扱いが小額にもかかわらず工数が非常にかかります。コア業務ではないところに専門家をおくことはデメリットの方が多く、アウトソースをしたほうがよい領域です。シェアドエコノミーといわれる中、情報についてもシェアできるものはシェアして利用するのが賢明でしょう。
収集した情報は、自社の購買資産として残していくことが必要です。
その情報を、保管・検索・利用する業務の圧倒的な生産性向上を狙うならば「ITを駆使」すべきです。インソースで自社開発・自社運用もできますが、コア業務のシステムではないのでおすすめできません。クラウド等のアウトソース的サービスがあるのでそれらを利用して効果的に行うのがスマートです。
少し宣伝になってしまいますが、私たちはお客様から間接材購買の業務をアウトソースしていただき、サービスを提供しています。その際、私たちが社内で使っているものをクラウドシステムという形でお貸しすることもあります。
見積取得システム 「見積@Dee」
「見積@Dee」システムの機能は、情報の「保管」と「検索」だけではありません。
システムの裏方で、購買に必要な業者さん(サプライヤ)などの情報が常にアップデートされているので、システムの利便性とともに「情報」も手に入れることができるのです。
ガバナンスを効かせるために
インソースとアウトソースをどう分けていくのがいいのかまとめてみてみましょう。
購買に必要な情報を取得する専門性 →アウトソース
情報をアップデートしていく業務 →アウトソース
情報を利用してガバナンスを効かせる →インソース
情報の保管、検索はクラウドシステムに →アウトソース
上記が一番効果的なやり方です。
特にガバナンスを効かせる組織作りが重要と言えるでしょう。
組織という箱を社内に作り、インソースで実行しましょう。
谷口健太郎 著 「間接材購買戦略-会社のコストを利益に変える」東洋経済新報社 を要約
谷口健太郎 著書
「リバースオークション戦略」東洋経済新報社
「間接材購買戦略 〜会社のコストを利益に変える〜」東洋経済新報社この記事が「参考になった!」と思ったら、facebookまたはTwitterでぜひ
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