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コラム
2021/11/26
RPA導入後の「野良ロボット」を生まない方法とは?
RPAを運用する上で気を付けたい「野良ロボット化」
昨今、パソコンの入力作業などの定型業務を自動化し、業務効率を上げるため、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を導入する企業が増えて参りました。
その一方で、「野良ロボット」と呼ばれる管理者不在のロボットが生まれ、新たな企業課題となっています。
「野良ロボット」が生まれる3つの理由
- RPAの管理者が退職・異動することで、管理者不在のロボットが生まれる。
- ロボットの開発を外部委託したため社内にそのロボットについて詳しい人がおらず、誰も管理できない状態になる。
- 社内の業務プロセスの変化にロボットの仕様が追い付けなくなり、管理されない状態になる。
野良ロボットの最大のリスク
実はこの「野良ロボット」は勝手にデータ入力作業をはじめたり、間違ったアクションを取り続けたりするリスクを持っています。
特にデータ管理にはリスクが生じやすいです。もし売上データなどを間違った数値で入力したまま処理を進められてしまうと、企業経営にも大きく影響を与えてしまいます。
野良ロボット対策とは
野良ロボットを生まないための対策として、以下ポイントが挙げられます。
- ロボットの作成・運用を一元管理する部署を設置する
- ロボットの作成や拡張が容易なRPAを選定する
- 「サーバー型」のRPAを選定する
まずは社内横断でロボットの作成、運用を一元管理する部署を設置し、全ての活用部署の管理を行います。
導入するRPAは、社内でロボットの作成・拡張が容易にできるRPAを選定しましょう。
その時RPAの仕様は「デスクトップ型」ではなく、「サーバー型」のRPAを選んでください。
「サーバー型」RPAは、各部署が活用しているロボットの修正履歴の管理や、ロボットの更新に伴う新旧ロボットの比較などを管理サーバー側で行える利点を備えています。このように全社横断でRPAを効果的に運用・管理することで、活用部署のロボットが野良化することを防ぐことが可能となります。
◎RPAの対象部門と作業はこちらのダウンロード資料から確認できます。